生理不順

生理予定日が1週間以上ずれていることはありませんか？
月経は “28日周期” といわれていますが、毎月きっちり周期的に来る人はそんなに多く
ありません。月に1回生理があれば不順ではないといえます。
 
「生理周期がばらばらで1週間以上ずれがある」 
「2か月以上生理がきてない」
「1カ月に2回も生理がある」
「半年も生理がないけど大丈夫かな？」
 
上記の症状がある方はホルモンの異常があるかもしれません。若年の方は放っておくと不妊につながる場合があります。また生理不順の方は予期せぬ妊娠に気付かない場合もあります。生理がこないからラッキーと思わず、必ず受診してください。
 
また、現在日本人女性の平均閉経は55歳です。40代で生理がこなくなった場合は早発閉経といいホルモン異常の可能性があります。50代は自然閉経の可能性もありますが、病気が潜んでいることがあるので必ずホルモン値を測定して確認することをお薦めします。生理不順は痛みを伴うなど身体的なトラブルが少ないので、病気を疑い受診しない方が多い症状です。
 
「生理が人より回数が少なくてよかったな」「早く閉経してよかったな」と思わずに、ぜひ一度診察にいらしてください。
 

受診をする前に不安な方は基礎体温をつけることをお薦めします。基礎体温表に書き込んでいただき持参してください。モバイルの場合はグラフのページを印刷してください。当院では正しいBBT(基礎体温)の付け方も指導しています。

 
 

PCO（多のう胞性卵胞症候群）

 普通、毎月左右どちらかの卵巣から1つの卵が成長し排卵、妊娠していなければ月経が来るというサイクルを繰り返します。PCOの方は1つの卵を育てるのが苦手で、たくさんの小さな卵子を育ててしまう特徴があります。多のう胞の嚢胞はたくさんの小さな卵です。小さな卵ばかりで大きく育たず排卵しにくいため月経不順が起こります。また、多毛（毛深い）、挫創（ニキビ）ができやすい人もいます。全く排卵しない方は多くはないですが、現代人は初めて妊娠する年齢が高くなってきているため妊娠しやすい期間を逃してしまいがちです。そのうえPCOがあればさらに妊娠しにくく日本人の不妊の原因の上位に挙げられています。
 
当医院では、今のあなたにどんな治療が適切か、ライフプランを考慮して相談しながら治療をしていきます。様々な手段がありますので悩まず早めに受診していただくようお薦めします。