多汗症

多汗症(たかんしょう)とは、手の平、わき、足の裏、頭部などの限られた部位で多量の汗が出る症状です。多汗症の中でも、手のひらに大量の汗をかく症状を原発性手掌多汗症と言い、緊張すると汗が水滴になって、したたり落ちる場合もあります。そのため、人と握手が出来ない、仕事や勉強中は書類が濡れるためタオルを欠かせないなど、日常生活に不便を生じます。
また特別な原因がないのにわきに多量の汗をかく疾患を原発性腋窩多汗症と呼びます。
 
 
原因不明の過剰な局所性発汗が6か月持続していることに加え、
以下の6項目中2項目以上を満たす場合に本疾患と診断します)
 
1)最初に症状が出たのが25歳以下であること
2)対照的に発汗がみられること
3)睡眠中は発汗が止まっていること
4)1週間に1度は多汗のエピソードがあること
6)それらによって日常生活に支障を来たす。
 
(原発性局所多汗症診療ガイドライン2015年改訂版より)
    

多汗症の治療について

 
手の多汗症の治療には外用薬を処方しています。(アポハイドローション)
ワキの多汗症の治療では、まず外用薬を用いることが多いです。 (ラピフォートワイプなど)症状の程度、療法の安全性、ライフスタイルや費用負担を考慮して、
重症の場合には保険治療でのボトックス注射での治療の行っております。
自費でのボトックス注射の治療もしておりますので、お困りの方はご相談下さい。