レーザー治療

当院ではCOレーザー(炭酸ガスレーザー)導入しております。
 
炭酸ガスレーザーは、細胞の水分を一瞬にして蒸散させ、患部組織を取り除きます。正確にピンポイントで焼くことが出来るので、深部の組織や周囲の正常な組織に余計なダメージを与えず治療できます。照射の際に患部周囲の血管がレーザーによる熱凝固作用の働きで出血も少なく治療できます。傷跡も小さく残りづらいです。手術時にはレーザーの痛みを緩和するために患者さんに合わせて、表面麻酔や局所麻酔を行います。
 
CO2レーザーで除去するものは主にほくろやイボが多く、診察の上で保険診療か自由診療で除去できるかを決定します。
 
ほくろは小さなものでも、ただのほくろだから大丈夫と思わず受診することをおすすめします。ほくろは大きいほど悪性化する頻度が高くなります。また、足の裏や手のひらなど部位により悪性化しやすいとこともあり、診察時に悪性が疑われる場合は拡大鏡(ダーモスコピー)を行い、手術時には病理検査を用いて適切で安全な治療を行っていきます。
 イボとはパピローマウイルス性のイボ(尋常性疣贅)のことを言います。その他に老化によるイボ(老人性疣贅)、水いぼ(伝染性軟属腫)などがよく見られます。疣贅の場合は漢方(ヨクイニン)の処方なども行います。
 
 CO2レーザー治療後は、軽くやけどをしたような状態になります。そのためアフターケアが大変重要になります。アフターケアが不十分だと、傷が治りにくくあとになることがあります。また、ほくろは再発しやすいので、再発予防の為にもアフターケアはしっかりと医師の指示に従い行ってください。ウイルス性のイボは、見た目のイボがなくなってもウイルスが完全に排除されるまで再発を繰り返す場合があります。一度の照射で小さくはなりますが、治るまでに何度か照射が必要な場合がありますので完治するまで通院してください。
 
 ほくろやイボは炭酸ガスレーザー照射が非常に有効ですが、診断の上ふくらみがないほくろやイボに対しては黒い色に反応するYAGレーザーが適切な場合があります。患者さんにあった治療を提案いたしますので安心して受診してください。 
 
子宮頸がん検診を受け、精密検査の結果により、“子宮頸部レーザー蒸散術”を実施しています。(他院での結果でも適応があれば手術を実施しますので検査結果をご持参ください)他にも粉瘤手術・子宮頸部異形成上皮(前がん状態)に対するレーザー照射治療・コンジローマ切除術・女性外性器腫瘍切除・バルトリン腺膿瘍切開術/造袋術の際にも炭酸ガスレーザーを使用します。