更年期外来

  
45~55歳を更年期と言いますが、この時期は女性ホルモンが少なくなってくる時期です。症状の有無にかかわらず更年期は誰にでも訪れます。しかし、ホルモンの低下により、病気が隠れている可能性があるので、自身で判断せず検査を行うことをお勧めしています。現在日本人女性の平均閉経は55歳です。
 
女性ホルモンは、いつも同じだけ出ているわけでなく、日々、波のように多くなったり少なくなったり変化し年齢とともに徐々に分泌されなくなっていきます。波の変化に体がついていけなくなり更年期障害がおこります。更年期障害の症状が出る人は20~30%と言われています。また、更年期症状だけでなく女性ホルモンの低下は骨や血管をもろくしてしまうため、他の病気になりやすくなる等のリスクも高くなります。
 
更年期になるのは当たり前だから我慢して病院に行かないという考え方は間違っています。薬でホルモンを補ったり漢方薬をはじめると症状が改善される方が多いです。
また、更年期症状で来院された方の中にはうつ病を患っている方もいらっしゃいます。
自分は大丈夫と思わずに早めの受診を心がけてください。
 
当院では女性ホルモンの血液検査・超音波検査を行い、その方に応じた適切な治療を行います。
 

  

ホルモン補充療法(HRT)

 
分泌が低下したエストロゲンなどの女性ホルモンを薬で補っていき、更年期症状を和らげていきます。現在、保険診療で70歳まで治療を継続することができます。閉経後数年経過してしまうとHRTができない場合もございますので早めにご来院ください。主にのぼせ・ほてり・発汗などのホットフラッシュや動悸・頭痛・イライラなどの症状がみられ、必要に応じて内服薬や外用剤などで治療します。 
 

HRTを行う上での注意点

喫煙者の方は副作用として血栓症のリスクが高まるので禁煙をお薦めします。
当院では禁煙外来も行っております。 
 
 
更年期障害の症状
腰や手足が冷えやすい怒りやすくイライラする顔がほてる・汗をかきやすい
頭痛・めまい・吐き気がある寝つきが悪い・眠りが浅い息切れ・動悸・疲れやすい
  
子宮筋腫や子宮内膜症・乳がん治療中の方など、ホルモン治療が行えない方もいらっしゃいます。その場合、当院ではプラセンタ注射療法も行っており、プラセンタは上記にあるような様々な症状に効果的で、個人差はありますが体の疲れがとれやすくなり、肌のハリや弾力を若々しく保つアンチエイジング効果が期待できます。
 
45歳~59歳の方にはプラセンタが保険適用されます。(月に6回~8回の来院が必要)
上記以外の年齢の方や忙しい方、もっと効果を感じたい方には自費もございます。
 
身体症状が表情やお肌に現れてお悩みの方は婦人科と美容皮膚科を併設している当院にご相談ください。